スーパー歌舞伎

スーパー歌舞伎とは、三代目市川猿之助(現在は二代目猿翁という隠居名)が始めた現代風な演出を加味した新しい時代の歌舞伎のことです。1986年に第1作として「ヤマトタケル」が上演され、その後も意欲的で革新的な演目を世に送り続けています。 「ヤマトタケル」初上演時の評価 保守的な歌舞伎ファンから反感がなかったとはいえませんが、その革新的なステージは、巷に大きな反響を巻き起こしました。 それもそのはず、シナリオは「笑い」の研究という哲学の新たな地平を開いた哲学者・梅原猛が書き下ろし、照明をあのミュージカルで知られる劇団四季の立ち上げメンバー、吉井澄雄が担当するという、まさに歌舞伎界の「ルネッサンス」と呼べる事件がこの「ヤマトタケル」上演だったのですから。 「ヤマトタケル」はその後何度も再演を繰り返し、延べ観客動員数は既に100万人を突破。スーパー歌舞伎を代表する演目として、今後も上演され続けていくことでしょう。

"スーパー歌舞伎"